循環型経済の構築
ジヤトコのサーキュラーエコノミーの考え方
ジヤトコはモノづくり企業として、限りある資源を有効に活用することが大切だと考えています。以前より、使用済みとなった当社製CVT・ATを回収し、再生して再利用するリマニュファクチャリングを推進してきました。今後は、さらなるサーキュラーエコノミー推進にも力を入れていきます。具体的には、3R(Reduce・Reuse・Recycle)のアプローチを軸に取り組みを進めています。商品を長く使っていただけるように設計開発することで廃棄物を減らし(Reduce)、市場から回収された製品の中からまだ使える部品は再生利用し(Reuse)、再生可能な材料を活用して新たな資源へ再生化(Recycle)することで、資源依存の最小化と廃棄物の削減を実現し、製品および事業活動全体においてサーキュラーエコノミーの効果的な仕組みの構築に取り組んでいきます。
商品の「3R」
廃棄物対策への取り組み
分別の徹底で廃棄物を再資源化
ジヤトコでは、資源を効率的かつ持続的に利用するため、徹底した分別による再資源化に努めています。廃棄物処理方法として単純焼却処分や埋立処分を打ち切り、マテリアルリサイクル(再生利用)やサーマルリサイクル(燃料化)を実施することにより、日本国内の事業所では生産段階における廃棄物の再資源化率100%を達成しています。
再資源化率
全員参加による廃棄物削減活動
ジヤトコ従業員は常に、3Rの視点で廃棄物削減に取り組んでいます。
各事業所で廃棄物総量削減の目標を立て、各職場が実施した取り組みのアイデアを登録することで、廃棄物削減情報の共有化と職場ごとのモチベーションの向上を図っています。2024年の廃棄物量は、5,999t で2006年に対し69.7% 削減されました。
2024年度の廃棄物総量
廃棄物発生量実績
アルミ廃材のリサイクル
生産過程においてアルミ粗材を切削加工する際、アルミの削りカス=切粉が発生します。
ジヤトコではこれら発生した切粉を自社で回収し再度溶解、不純物を取り除いた後、粗材加工工程を経て製品として再利用しています。アルミ切粉をリサイクルすることで、新規資源投入の削減、廃棄物削減だけでなく、省エネルギー・温室効果ガス(CO2)排出量の削減に貢献しています。
荷姿改善・梱包資材の再利用
トラック台数削減につながる積載率向上対策として、購入部品の納入荷姿の改善を行っています。
また、従来、商品の移動・保管に使用している樹脂製容器や商品保護のために使っている樹脂製緩衝材類は、劣化や商品の変化により使えなくなった場合、産業廃棄物として処分してきましたが、2004年以降、ほかの商品への再利用を開始。また、樹脂製品製作会社にも協力いただき、原料としてリサイクルするなど、廃棄量の削減を進めています。
購入部品の荷姿の改善
輸送用樹脂製容器類の再利用・リサイクルの推移
| 年度 | t |
|---|---|
| 2018 | 40.1 |
| 2019 | 34.2 |
| 2020 | 39.5 |
| 2021 | 28.9 |
| 2022 | 29.6 |
| 2023 | 347.0 |
| 2024 | 51.0 |
ユニット修理・再生への取り組み
ジヤトコは、資源依存の最小化、廃棄物削減の観点から、市場に出たユニットの修理技術の開発や、リユース事業に取り組んできました。当社製CVT・AT が故障した場合は、まず故障部位を特定し可能な限り、その場で故障部品の交換修理を行います。
部品交換が困難な場合は、ユニットを回収し、分解調査、洗浄、検査、交換、組立、性能テストを経て、新品と変わらない品質のアフターサービス部品として再生し、お客さまに提供します。
また、CVT・ATとしての再生が困難なユニットは、材料としての再利用を進めます。
これらの活動でアップサイクルを含めた、ユニットや部品の再利用の更なる可能性を探索し、サーキュラーエコノミーの効果的な仕組みの構築に取り組んでいきます。
アップサイクルの取り組み
中型陸上風力発電機における発電用増速機(ナセル)
使用済み日産リーフのモーターやインバーターなどを使用。ゼファー社と共に2025年の実用化を目指す。
アウトドア用エコナイフ「ARUNEMO」
自動車用トランスミッション製造時に出る端材を活用して製作。
富士市を拠点とする木材と革製品のメーカー2社とも連携し、地域活性化にも貢献。