労働安全衛生
ジヤトコは、従業員が安全・健康で活き活きと働ける職場環境実現のため、「安全絶対」で、災害火災のない職場づくり・安全に強い人づくりと、「健康経営」で、従業員のフィジカルとメンタルの健康の継続的な改善に取り組んでいます。
安全衛生基本方針
従業員一人ひとりが積極的に参画する安全衛生活動の実施
従業員の安全と健康を確保することは企業活動の基本である。
これらは企業活動の重要課題であり、後退は企業の存続にも関わる事を認識し、一人ひとりが積極的に参画する安全・衛生活動を労使一丸となって推進していく。
企業発展に繋げた安全衛生活動
安全と健康を継続的に確保する事で従業員はもとより家族、お客様、地域に対して信頼され、安心して働ける企業を目指す。その実現のため、設備の本質安全化の効率的な追求や作業環境・作業方法等の改善と教育訓練を進め、労働災害、職業性疾病、交通災害のゼロを目指し企業の発展に繋げる。
ジヤトコの合言葉は「安全絶対」
安全と健康を継続的に確保する事で従業員はもとより家族、お客様、地域に対して信頼され、安心して働ける企業を目指す。その実現のため、設備の本質安全化の効率的な追求や作業環境・作業方法等の改善と教育訓練を進め、労働災害、職業性疾病、交通災害のゼロを目指し企業の発展に繋げる。
安全確保の取り組み
安全活動の3本柱
私たちジヤトコは安全活動について下記3本柱を立てています。
1.安全に強い人づくり、2.安全な設備/作業方法の実現、3.災害再発防止の取組み
まずは、人財育成という観点から方策として、「教育」が必要不可欠だと考え、安全に行動することの大切さ、不安全状態の怖さを繰り返し訴えかけています。
二つめに、安全な設備や作業方法の実現に向けて「異常処理撲滅活動」を行っています。活動主目的は、「異常処理を撲滅すること」ですが、物的対策を実施しても撲滅するまで管理するため、現場作業員と連携し活動を実施しています。
最後に「災害再発防止」に対する取り組みとして、過去に発生した災害の総点検を行っています。ハード対策はもちろん、ソフト対策についても実施出来ることを洗い出し災害を風化させないよう、活動しています。
安全に強い人づくり
従業員全体の安全レベルの底上げ
工場を主体とした、安全CAPDo*1活動を軸に安全活動を継続して実施していますが、休業/不休災害共に継続して発生している状況です。
災害発生要因を4M*2の観点から分析した結果、下記4点が浮き彫りとなりました。
1.安全知識の不足 2.危険感受性の不足 3.日常作業の確認不足 4.不随作業の見落とし
安全CAPDoといった基礎的な軸は、変えずに危険感受性を高めること(レベル1)、を第一とし、危険敢行性を高めプラスして社内ルールを守ることを「レベル2」と定めました。
更に安全ルールの意味を理解するとともに、常に危険を察知し、判断、回避することができる従業員を「レベル3」と定義し、現在レベル3の「考動できる人」を目標に日々安全活動に尽力しています。
*1 CAPDo:計画を最初に立てるPDCAに対し、PDCAの順番を変えて「C(Check=現状把握)」から始める改善サイクル手法
*2 4M: Man(人)・Machine(機械)・Material(材料)・Method(方法)の4要素の頭文字を取って名付けられたフレームワーク
“安全に強い人づくり”ありたい姿
安全体感訓練道場の刷新
危険を認識し不安全行動や不安全状態の「怖さ」を体感できるよう、心に訴えかける教育を目標に安全道場での体感教育を実施しています。コンテンツは、従業員が実際にヒヤリとしたことがある内容や実際に発生した災害をもとに作成されたものです。
更に実際に再現すると危険が伴う災害/ヒヤリ事例については、シアター型体感教育ツールを導入しました。これにより、受講者があたかも実際にその空間に存在し作業を実施しているかのようなバーチャル空間で危険を体感することができます。
労働安全衛生教育の実施
(1)危険有害物に対する技能向上教育
労働安全衛生法に基づく技能講習を実施することで社内に有資格者を育成しています。
| 受講対象者 | 有資格者数 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 危険有害物取扱業務従事者 | 148人 | |||||
| 社内認定安全監査者(グリーンセスラー) | 2,660人 | |||||
| 2025年3月末時点 | ||||||
(2)階層別安全教育
課長を始めとする安全健康管理係長、工長、リーダーは年に一度必ず安全教育を受講しています。
特に重点に置いているのは、現場指導はもとより、部署や課の従業員に対する安全・健康活動の責任者として存在する安全健康管理係長への「新任安全健康管理係長研修」です。
安全教育体系と重点について
安全な設備/作業方法の実現
従業員全員で取り組む安全活動
安全の確保はすべての作業に優先するという認識から「安全絶対」を合言葉に掲げ、リスクアセスメント活動を始めとする、SESⅠ*1、5Sパトロール*2、工場(課)安全パトロール、公開作業観察、安全専門観察などの「現場を観る活動」を中心に災害ゼロから危険ゼロ職場にする為、安全CAPDoをアジャイル(臨機応変に素早く)に回し安全活動に取り組んでいます。
*1 SESⅠ(Safety Evaluation SystemⅠ):職場の安全レベルを定量的に評価するシステム
*2 5Sパトロール:「整理・整頓・清掃・清潔・躾」の5Sが保たれる様、定期的に現場を巡回する活動
異常処理作業の撲滅
特に重点を置いているのは、労働災害発生リスクが高く、生産活動のロスでもある異常処理作業の撲滅です。
各活動で検出されたリスクは、リストにて把握し、リスクの大きさに応じて対応の優先度や適切な対応策を決め、本質安全対策(設備改善などのハード対策)や、教育・指導などのソフト対策を迅速に実施しています。
また、職場のリスクアセスメント活動の活性化により、すべての従業員が安全で快適に働ける職場づくりを推進しています。
安全健康管理係長の配置
安全健康管理を専門に管理するため、全ての生産課に専任の安全健康管理係長をそれぞれ配置しています。課の安全/ 火災/ 交通事故/ 健康管理に責任を持ち、職場で働く仲間の声を聞き改善していくことを職務として担っています。
また専門家として、社内外に強い安全および健康に関するネットワーク構築することで、お互いに良いものを吸収し合うチームづくりを目指しています。また、外界志向で多様なアイディアをお互いに発言し合うことで、“すぐ行動する”、“よいことは褒める”、 “ ダメなことはダメと言える” 風土づくりにもチャレンジしています。
災害再発防止の取り組み
過去に発生した災害水平展開の総点検活動
過去に発生してしまった災害を二度と再発させないよう、全社へ水平展開された対策内容が現場に浸透しているか、また、継続的対策内容が実施されているかを安全健康管理部が各課の安全健康管理係長と協力して対策内容の状況を確認し、フォローアップしている活動です。活動の主目的は、災害の再発防止ですが、新規に配属された仲間へのOJT(危険周知)も含め、総点検しています。
風化させない安全風土づくり
上記に加えて、「災害メモリアル」と題し、過去災害事例を安全健康管理部より配信しています。過去に発生した災害から学んだことを風化させない・同じ災害を繰り返し発生させない為、過去10年間当社で発生した労働災害を月ごとに同月発生した災害事例として全従業員へ展開しています。
日常の安全活動に各部署の朝礼での注意喚起など、全ての従業員を対象に災害について考える時間を作っています。
安全活動管理指標
災害発生状況
| 年 | 区分 | 実績 |
|---|---|---|
| 2024年 | 死亡災害 | 0件 |
| 休業災害 | 0件 | |
| 2023年 | 死亡災害 | 0件 |
| 休業災害 | 1件 | |
| 2022年 | 死亡災害 | 0件 |
| 休業災害 | 0件 |
業務上の負傷(休業災害度数率*3)
| 年 | 区分 | 実績 | 全産業*5 | 日本自動車工業会*6 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年 | 休業災害度数率 | 0.000 | 2.10 | ー |
| 強度率*4 | 0.000 | 0.09 | ー | |
| 2023年 | 休業災害度数率 | 0.093 | 2.14 | ー |
| 強度率 | 0.005 | 0.09 | ー | |
| 2022年 | 休業災害度数率 | 0.000 | 2.06 | 0.07 |
| 強度率 | 0.000 | 0.09 | 0.002 |
*3 休業災害度数率:100万延べ実労働時間当たりの労働災害による死傷者数[(死傷者数/実労働時間数)×1,000,000]
*4 強度率:1,000延べ実労働時間当たりの延べ労働損失日数で、災害の重さの程度を表す
*5 出展:厚生労働省統計表
*6 出展:日本自動車工業会(14社)
対象範囲:ジヤトコ株式会社
健康経営の取り組み
健康経営宣言
ジヤトコグループは、従業員の心身の健康が会社の大切な「資産」であり、従業員が活き活きと働きやすい会社となることを目指して「ジヤトコグループ『健康経営宣言』」を掲げています。
ジヤトコグループ「健康経営宣言」
従業員一人ひとりがリーダーシップを発揮して、お客さまのニーズに応える先進的な商品を開発すること。モノづくりの技術を高め、世界の競合他社を上回る品質を実現すること。地域社会とのかかわりを大切に公正な事業を行い、地域の活性化に貢献すること。それら全ての原動力は、ジヤトコグループ全従業員の活力です。
その活力は、従業員の心身の健康の上に成り立ちます。
ジヤトコグループは、従業員の心身の健康が会社の大切な「財産」と捉え、従業員が活き活きと働くとともにプライベートも充実するよう、クオリティオブライフ(QOL)の向上を図ることで、従業員と企業の幸福の実現を目指します。従業員一人ひとりとそのご家族が健康であることが、ジヤトコグループの持続的な発展の礎であるとともに、健康寿命の延伸などの社会要請に応えるものと考えます。
ジヤトコグループは、重要な経営課題の一つとして、従業員一人ひとりの健康増進と健康で活き活きと働きやすい会社となるための活動に取り組み続けることを宣言します。
健康経営推進体制
外部評価
2019年から7年連続して「健康経営優良法人(ホワイト500)」認定を受けています。
2024年から2025年の2年連続して健康経営度調査の最上位の1位から50位の評価をいただきました。
スポーツ庁の「スポーツエールカンパニー2025」の認定を受けています。本件は2021年2月に初めて認定され、今回で4回目の認定になります。
生活習慣改善
健康づくりイベント・健康教育
従業員が抱える健康リスクに対してより良い生活習慣の定着を図るため、健康増進活動を継続して実施しています。楽しみながら実践できる参加型のイベントを各事業所で実施し、健康意識の向上を目指します。
社内ジム
今まで運動習慣が無い人でも気軽に運動できる環境づくりとして、事業所内にトレーニングジムを設置しています。
健康づくりイベント:参加者2,088人
食育イベント
・ヘルシーメニューの提供
ウォーキングイベント
・家族と地域の名所や商店を巡るコースを設定
体力測定
・高齢化に向けた体力の維持・向上
健康教育:参加者1,583人
女性特有の健康課題教育/ 睡眠に関する教育
・健康課題への知識向上教育の実施
年代別教育
・ライフステージや職場環境の変化に合わせた一生涯の健康づくり活動
社内ジム:参加者384人
全従業員(関係請負人含む)が気軽に運動できるジムを社内に設置
卒煙活動
当社はグループ会社も含め2003年より喫煙対策を始めており、2007年から本格的な分煙活動、2013年から禁煙時間の設定を実施し、2017年より構内(敷地内)禁煙を開始しました。また、喫煙者に対する「卒煙(禁煙)」活動として、卒煙者インタビューや禁煙ガムの配布、社内禁煙外来の開設も併せて実施しています。
その結果、社員の喫煙率は徐々に減少傾向となっています。
2025年に30%まで下げることを目標としています。
喫煙率の推移
メンタルヘルス対策の取り組み
ジヤトコは従業員、管理監督者、産業保健スタッフ、人事部門それぞれを対象とするメンタル支援施策を整備し、メンタルヘルスに関する基礎知識・ストレス対処(セルフケア)に関する知識、部下への対処(ラインケア)に関する知識の習得と理解の浸透に取り組んでいます。2018年度からは健康経営活動のひとつとしてよりPDCAを意識した取り組みや在宅勤務など働き方の変化や多様化に伴う精神的負担感に対するアプローチも行っています。
健康経営活動管理指標
| FY22 | FY23 | FY24 | ||
|---|---|---|---|---|
| アブセンティーズム | フィジカル休業者千人率 | 2.6 | 2.6 | 1.8 |
| メンタル休業者千人率 | 7.4 | 6.9 | 8.8 | |
| プレゼンティーズム |
ストレスチェックと同時にWHO-HPQの絶対的プレゼンティーズム(0~100点(%))を用いた従業員調査を定期的に実施。 実績値は損失割合を計算し全従業員の平均を算出しており、値が高いほど損失が大きいことを示す。実績値は全従業員平均。(%) |
37 | 36 | 36 |
| ワークエンゲージメント |
ストレスチェックと同時に、ユトレヒト・ワーク・エンゲージメント尺度と相関の高いベンターオリジナルの従業員調査を定期的に実施。 実績値は全従業員の偏差値の平均を算出しており、値が高いほど良好であることを示す。実績値は全従業員平均。(%) |
47.8 | 48.2 | 48.7 |
健康管理中期計画
健康経営宣言が目指す姿を実現するための中期計画を策定し、ジヤトコ健康経営の6本柱の活動を実行しています。