ジヤトコのサステナビリティ
サステナビリティ担当役員メッセージ
「技術と情熱でモビリティの可能性を拡げる」というジヤトコのパーパスは、モビリティは単に人やモノの移動を可能にするだけでなく、無限に広がる空間の中で新しい出会いや経験を生み出し、一人ひとりの可能性を拡げるものだと考えています。私たちは、モビリティの可能性が拡がり、誰もが思いのままに移動できることで、心に感動が生まれ、人と人との交流が活気に満ち、世界がより自由で豊かな場所になると信じています。ジヤトコは、このような未来の実現を目指して、「技術と情熱でモビリティの可能性を拡げる」という強い想いを胸に事業を展開しています。
パーパスの設定と時期を同じくして4年前からサステナビリティを企業活動の中核に据え、18のマテリアリティ(重要課題)それぞれについてあるべき姿を定義し、深化と探索を続けてきました。現在は、目標値を設定しその達成に向けて作成したロードマップに沿って活動を推進していますが、その進捗状況は各部門のトップによって構成される経営会議にてモニタリングされ、その結果をこのサステナビリティレポートに反映することで情報開示の基盤を整えてきました。このように現段階ではサステナビリティに関する活動は社内外へ浸透を進めている段階にあります。(以下太字が18のマテリアリティになります)
しかし、私たちを取り巻く環境は急速に変化し、気候変動や社会課題の深刻化など多くの逆風があります。こうした時代だからこそ、利己ではなく利他の価値観へのシフトが求められており、企業として経済価値と社会価値の両立が不可欠だと強く感じ、この視点での活動を一層強化してまいります。
ジヤトコは10年以上前から、「この地域にジヤトコがあってよかった」と地域の皆様から認められることを目標に、グローバルの全拠点で社会貢献活動を推進しコミュニティの発展に貢献してきました。これからは、その範囲を更に広げ、地域・国・地球規模での社会課題の解決と経済価値の創造の両立に挑戦します。
具体的には、脱炭素化の推進、循環型経済の構築、エネルギー効率の追求、大気・水資源・土壌保全などの環境課題への貢献はもちろん、高齢化社会への対応や移動格差の解消といった社会課題の解決や新たな移動体験の創出を目指してクルマの電動化への貢献に加え移動の可能性を拡げるソリューションを模索し、新たなビジネスチャンスにつなげてまいります。
同時に、これらの取り組みの基盤として、人的資本には引き続き人財育成やダイバーシティ&インクルージョンに注力し、モノづくりにおいては信頼される品質、持続可能で責任ある調達、労働安全衛生を徹底します。また、企業基盤の強化に向けて、ガバナンス・法令遵守・コンプライアンス、災害対策、情報セキュリティを深化させ、競争力の向上と社会課題解決に向けた基礎体力を高めてまいります。
人権については昨年度、全てのステークホルダーの人権尊重を明文化し、人権方針と人権ガイドラインを策定・宣言を致しました。
こうした活動を進める中で、ステークホルダーの皆様から多様なご意見を積極的にいただき、事業活動に反映させることでステークホルダーエンゲージメントのさらなる向上を図ってまいります。
事業環境の変化が激しく、今後も多様で複雑な課題に直面することが想定されますが、深化と探索を止めることなく、最終的には、サステナビリティという言葉にとらわれないで全従業員が社会課題の解決と経済価値の創造を融合した活動を自然に実践し、主体的に発展させていくチームと企業文化を目指してまいります。
企画部門長 専務執行役員
坂上 尚
サステナビリティ基本方針
1
社会課題の解決
ジヤトコは「技術と情熱でモビリティの可能性を拡げる」というパーパスのもと、サステナビリティを 経営の中核と捉え、あらゆる事業活動やその他の活動を通じて経済の発展に貢献し、社会課題の解決に取り組みます。
2
独自価値の提供
ジヤトコは、革新的技術で独自の価値を提供することにより、クリーン、安全で快適でワクワクするモビリティが創造する社会の発展に貢献します。
3
社会との対話
ジヤトコは、お客さま、従業員、ビジネスパートナーのみなさま、地域社会等、全てのステークホルダーとコミュニケーションをとりながら、持続可能な社会の実現を目指します。
4
従業員の主体的な取り組み
ジヤトコは、全ての従業員一人ひとりがサステナビリティを意識し、主体的に取り組むことによって、 企業としてサステナビリティの活動を推進し、レベルアップを図っていきます。
マテリアリティ(重要課題)
ステークホルダーのみなさまの関心と当社の成長の方向性を合わせるため、ジヤトコは当社が優先的に取り組むべきサステナビリティのマテリアリティ(重要課題)として、5分野18項目を特定しました。これらの重要課題については、経営会議でも論議を行い、事業活動に織り込んでいくことにより、確実に取り組みを進め、企業価値の創出につなげていきます。
重点課題特定プロセス
ジヤトコのマテリアリティは以下のプロセスで特定しました。
マテリアリティ(重要課題)と目指す姿
中長期的な企業価値創出に向けて、マテリアリティごとに目指す姿を設定しています。
| マテリアリティ(重点課題) | 目指す姿 | SDGs | |
|---|---|---|---|
| 持続可能な 地球環境への貢献 |
脱炭素化の推進 | 「ライフサイクル全体」「生産」「開発」「環境活動」の4つの領域の取り組みで、2030年までにCO2 46%削減(13年比)、2050年までにバリューチェーン全体でカーボンニュートラルを実現する。 |
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| クルマの電動化への貢献 | トランスミッションで培った技術を活かし、競争力があり電動車両の商品力向上に寄与する電動パワートレインを提供することで、脱炭素社会の実現に向けた電動車両の普及に貢献する。 |
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| 循環型経済の構築 | 地球環境保護と持続可能な社会への貢献を目指し、リペア/リユース/リビルト/リサイクルなど事業活動の様々なプロセスにおける効果的な資源循環の仕組みを構築することで、製品・サービスの新たな付加価値を、ステークホルダーに提供し続ける。 |
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| 大気・水資源・土壌保全 | 生産活動において投入される資源や、外部に放出される物質の管理を徹底し、省資源、環境負荷低減に取り組むことにより、環境へのインパクトゼロを目指す。 |
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| モノづくりを活かしたモビリティ・ソリューション | 移動の可能性を拡げるソリューション | 革新的な独自の技術により、クリーン、安全、快適そしてワクワクする商品・サービス実現の可能性を追求し、モビリティへの新しい価値を提供する。 |
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| エネルギー効率の追求 | 製品のエネルギー効率の向上や、車両全体のエネルギー効率改善に貢献する技術開発により、社会全体のCO2削減と環境負荷低減に貢献する。 |
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| 地域社会との共生及び発展への貢献 | コミュニティの発展 | ジヤトコの技術やアセットを活かし、地域の活性化や課題解決に積極的にかかわることで、地域と企業が共に発展できる社会を目指す。 |
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| 社会貢献活動 | よき企業市民として、「環境」「社会」「福祉」を重点領域とする活動に従業員が積極的に参加することにより、社会課題の解決とよりよい社会の実現に貢献する。 |
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| ダイバーシティの推進と社員の幸福の向上 | ダイバーシティ&インクルージョン | 従業員の多様な価値観と個性を尊重し、一人ひとりが活躍できる組織を実現し、そこから生まれる新しい発想で、お客さまと社会に新しい価値を提供する。そのために、女性や障がい者の活躍を促進する。 |
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| 人財育成 | 従業員は会社の「財産」であるとの考えに基づき、一人ひとりが、成長を実感できる働きがいのある職場を実現する。従業員にあらゆる成長の機会を継続的に提供し、従業員と会社が共に成長する。 |
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| 労働安全衛生 | 従業員が、安全、健康で活き活きと働ける職場環境を実現する。「安全絶対」で、災害火災のない職場づくり、安全に強い人づくりに、「健康経営」で、従業員のフィジカルとメンタルの健康の継続的な改善に取り組む。 |
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| 誠実な経営と事業基盤の強化 | 信頼される品質 | お客さまの期待に応える製品品質と品質マネジメントを実現し、お客さまの信頼を獲得する。社員一人ひとりが高い品質意識を持ち、全社課題として取り組む。 |
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| 人権 | 人権尊重を事業活動の基盤と認識し、社会に信頼される企業として全てのステークホルダーの人権を尊重し、適用される法令・基準を遵守する。全従業員がこの認識を共有し、最高の倫理基準に基づいて行動する。 |
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| 持続可能で責任ある調達 | ビジネスパートナーとの相互信頼を構築し、お互いの持続的な成長を目指す。サプライチェーンでの環境、社会に配慮したビジネスや、安定した部品・材料供給に向けた取り組みを実践する。 |
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| ステークホルダーエンゲージメント | 主要ステークホルダーの関心事について積極的に対話を行い信頼関係を構築する。ステークホルダーの声を企業活動に反映することで、持続的な企業の成長と社会の発展を実現する。 |
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| ガバナンス・法令順守・コンプライアンス | 企業理念や行動規範の浸透、「内部統制システムの基本方針」に基づく内部統制の維持・強化により、規律ある透明性の高い事業運営を行う。常に状況をモニターし課題に対応すると共に、定期的に従業員の教育を実施する。 |
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| 災害対策(物理的ハザード) | 企業活動の根幹を揺るがす様々なリスクを想定し、事業継続のための体制を構築する。定期的な訓練を実施し、継続的な課題解決を実施する。 |
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| 情報セキュリティ | 経営層から現場まで、セキュリティポリシーを周知徹底する。情報資産の特定とリスク評価、最新の予防的セキュリティ対策の実装により、全従業員が責任感をもって、情報資産流出などのリスクに対応する。 |
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社外からの評価・第三者認証
社外からの評価
マネジメントシステムに関する第三者認証
環境マネジメントシステム
国内外の生産拠点において、環境マネジメント システムの最新規格である「ISO14001:2015版」の認証を取得しています
品質マネジメントシステム
国内外の生産拠点において、自動車産業向け品質マネジメントシステム「IATF16949」の認証を取得しています
2015年9月の「国連持続可能な開発サミット」において「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。ジヤトコは世界共通の目標であるSDGsを支持し、その目標達成に貢献してまいります。2022年4月には、本社を構える静岡県富士市が掲げる「SDGs 未来都市行動宣言」に登録するなど、SDGs 未来都市「富士市」の実現に向けて行動しています。本レポートでは、SDGsとのつながりを示すため、関連する取り組みを記載したページにSDGs の各アイコンを掲載しています。