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環境マネジメント

持続可能な未来に向けて、ジヤトコができること

ジヤトコはトランスミッション事業で培ってきた経験を生かし、走行性能と環境性能の両立を追い求めてきました。現在は電動車両向けの電動パワートレインの開発と同時に、グローバルシェアNo.1(2023年:当社調べ)を誇るCVTの改良にも取り組んでいます。
その技術や経験は、最新のJatco CVT-XSにおいて、伝達効率90%を誇るJatco CVT-Xをさらに進化させました。ドライバーの意図通りの加速感や優れた応答性により運転性能を高め、燃費も向上させてお客さまにその価値を提供しています。また、今後は電動化時代を見据え、e-Axleなどの電動パワートレインも市場投入していきます。
この技術や仕組みを生かし、クルマ以外のモビリティにも革新的な商品を提供することで、持続可能な未来に貢献していきます。

Jatco CVT-XS
超小型e-Axle

ジヤトコの環境方針

ジヤトコは環境活動と持続可能な社会の実現に向けて、環境方針をより時代に合った内容に見直しました。
新しい環境方針のもと、ジヤトコは持続可能な地球環境実現のため、イノベーション、脱炭素、資源循環、汚染予防の領域で継続的な改善を行い、レベルアップを図っていきます。

環境方針
全ての事業活動を通じて
持続可能な地球環境に貢献
イノベーション : エネルギー効率の高い商品と環境技術の開発及び生産

エネルギー効率の高い商品と環境技術の開発及び生産

脱炭素 : 2050年にバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル達成

2050年にバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル達成

資源循環 : 資源を最大限に活用するサーキュラーエコノミーの推進

資源を最大限に活用するサーキュラーエコノミーの推進

汚染予防 : 環境問題の未然防止及び法令の遵守

環境問題の未然防止及び法令の遵守

継続的改善 : 組織の人々の協働・共創による環境マネジメントシステムの有効性向上

組織の人々の協働・共創による環境マネジメントシステムの有効性向上

環境マネジメントの推進体制

ジヤトコの環境マネジメントは、各グローバルサイトに環境責任者、サイト責任者を任命し、各環境管理責任者の責任と権限のもと、環境マネジメントシステム(EMS)を推進しています。また2011年には、品質と環境のマネジメントシステムを統合しました。
ジヤトコ全体のEMS推進は、各環境管理責任者、サイト責任者で構成される全社環境委員会で、総合的に審議と評価を行い、フォローする体制をとっています。すべての部門や生産拠点で全社共通のEMSを運用することで企業としてのベクトルを一元化し、環境マネジメントを強力に推進していることがジヤトコのEMSの大きな特徴です。

ジヤトコの品質・環境マネジメント推進体制


グローバルでISO14001を取得

ジヤトコは、国内外のすべての生産拠点で、環境マネジメントシステムの最新規格である「ISO14001:2015版」を取得しています。ジヤトコがグローバルに展開する生産拠点では、環境への負荷を最小限に抑えるために、日本の生産拠点と同様の環境保全策を展開しながら、各拠点独自のアイデアも積極的に実施しています。また、環境マネジメントシステムの新規格「ISO14001:2015版」を、グローバル各拠点で取得しました。これからも環境への影響を抑えた生産を、世界の拠点で展開していきます。

グローバル全拠点で「ISO14001: 2015版」を取得。(写真は一部)
拠点
日本
日本
メキシコ
中国
タイ
中国
法人名
ジヤトコ株式会社
ジヤトコ エンジニアリング株式会社
ジヤトコ メキシコ社
ジヤトコ(広州)自動変速機有限公司
ジヤトコ タイランド社
ジヤトコ(蘇州)自動変速機有限公司
ISO14001 取得年度
1998年度
2004年度
2011年度
2013年度
2015年度
2022年度

環境活動推進体制

地区別の環境委員会で地域にあった活動を推進

ジヤトコでは地区別に環境委員会を設置し、その地域にあった環境活動を実施しています。
ジヤトコ全体のPDCAサイクル(メインEMSスパイラル)と地区および部門ごとのPDCAサイクル(サブEMSスパイラル)という2種類のPDCAサイクルを相互に連動させ、各取り組みの方向性を統一。より効果的な活動ができるよう継続的な改善を行うことで、ステークホルダーへの環境価値の創造・提供を目指しています。

ジヤトコの環境活動概念図

中長期視点での環境課題への対応

地区ごとの環境マネジメントを行う、EMSの推進と並行して、中長期の環境課題への取り組みも進めています。社会情勢や事業環境の変化、企業理念や各種上位方針などとの関連において、ジヤトコが取り組むべき環境課題について、現状把握、リスク分析、必要なアクションの検討を行い、実行につなげます。個々の課題について、ジヤトコ全体を俯瞰しながら、社内を横断した企画・マネジメントを実施しています。また、海外拠点での環境活動の企画・マネジメントなども連携しながら推進しています。
ジヤトコでは環境課題への取り組みを8つの機能に分類し、それぞれの機能軸が連携して環境マネジメントを展開しています。特に、「脱炭素」「資源循環」「環境負荷低減(汚染防止)」は、最重要課題として、中長期の取り組みも強化しています。「地球温暖化防止」「環境保護」「資源の有効活用」という3つの分野での取り組みを強化しています。

ジヤトコの環境活動概念図

2023年度の環境実績※日本国内事業活動における

マテリアルバランス

ジヤトコは循環型経済形成を目指し、適切な資源の使用と排出量低減に取り組んでいます。

投入量
原材料(アルミ材)
原材料(鋼材・鋼板)
エネルギー(LNG)
エネルギー(LPG)
エネルギー(灯油)
エネルギー(その他)
電力
水資源(工業用水)
水資源(上水)
水資源(地下水)
単位
kt
kt
km3
T
kL
kL
MW-h
km3
km3
km3
2021
77
174
10,059
1,754
5,913
125
605,669
1,262
241
949
2022
59
137
10,059
1,434
4,562
224
513,001
1,060
142
904
2023
64
149
8,726
1,343
4,321
60
551,685
1,198
137
1,007
排出量/生産量
CO2
排出ガス
排水量
廃棄物発生量
単位
t-CO2
kNm2
km3
t
2021
320,739
701,092
2,207
5,472
2022
281,599
493,700
2,204
7,009
2023
276,604
618,554
2,466
6,960
(グローバル合計)

国内外各拠点のマテリアルマネジメント

ジヤトコ(広州)自動変速機有限公司
       
電気(kw/h)
天然ガス(m3
プロパンガス(t)
水使用量(m3
2019
105,640,590
156,462
2020
109,968,489
161,703
2021
87,337,703
131,685
2022
61,967,997
102,045
2023
52,300,000
89,000
ジヤトコ(蘇州)自動変速機有限公司
       
電気(kw/h)
天然ガス(m3
プロパンガス(t)
水使用量(m3
2019
2020
29,598,000
36,000
43,438
2021
27,699,000
36,000
43,156
2022
18,875,000
43,000
24,690
2023
14,160,000
32,000
30,000
ジヤトコ メキシコ社
       
電気(kw/h)
天然ガス(m3
プロパンガス(t)
水使用量(m3
2019
231,490,755
2,010,198.67
241
372,382
2020
169,617,431
796,922
150
307,989
2021
172,062,929
1,290,724
329,334
2022
160,110,000
1,500,000
326,700
2023
178,186,000
812
376,000
ジヤトコ タイランド社
       
電気(kw/h)
天然ガス(m3
プロパンガス(t)
水使用量(m3
2019
27,119,912
42.77
58,891
2020
14,555,600
17.46
34,025
2021
19,590,020
20.12
42,824
2022
13,106,000
23
39,000
2023
14,099,000
22
38,000
ジヤトコ国内
       
電気(kw/h)
天然ガス(m3
プロパンガス(t)
水使用量(m3
2019
354,274,000
8,718,000
2,329,000
2,574,000
2020
266,682,000
7,422,000
1,686,000
1,927,000
2021
300,797,000
8,433,000
1,734,000
1,905,000
2022
285,914,000
8,157,000
1,686,000
1,651,000
2023
298,173,000
7,883,000
1,322,000
1,809,000
*ジヤトコ、ジヤトコ エンジニアリング、ジヤトコ プラントテック、ジヤトコ ツール

PDCAサイクルに基づいた継続的な環境負荷低減

ジヤトコは年度ごとに環境負荷低減のための取り組み事項を「環境目標」として掲げ、その実現を目指しています。また、毎年度の取り組み結果を踏まえ、次年度以降の目標を設定することで、環境パフォーマンスの継続的改善を図っています。2023年度は環境関連の重大な法令違反や条例違反による行政処分は受けていませんが、協定値を超えた環境事故が1件あり、行政と連携して必要な措置と検討を行いました。

環境目的 項 目 2023年度目標値 2023年度実績評価 評価 2024年度目標
環境マネジメント
システムの
継続的改善
定期的レビュー実施 定期審査受審、登録継続
内部環境監査実施(1回)
環境委員会実施(2回)
定期審査受審、登録継続
内部環境監査実施(1回)
環境委員会実施(2回)
定期審査受審、登録継続
内部環境監査実施(1回)
環境委員会実施(2回)
内部環境監査員の養成 必要人員 21名 必要人員
法規制の遵守、
環境問題の
未然防止
行政、官公庁からの指摘 指摘件数 0件 指摘件数 0件 指摘件数 0件
著しい環境側面の維持管理 定期見直し実施率 100% 定期見直し実施率 100% 定期見直し実施率 100%
環境法関連教育の実施 環境教育の実施(2回) 環境教育の実施(2回) 環境教育の実施(2回)
環境事故防止 ABランク事故 0件
Cランク事故   0件
ABランク事故 1件
Cランク事故   1件
ABランク事故 0件
Cランク事故   1件
資源の有効活用 省エネルギーの推進
売り上げ当たりCO2排出量
51.0 t-CO2 / 億円 52.1 t-CO2 / 億円 45.3 t-CO2 / 億円
廃棄物削減の推進
廃棄物総発生量の削減
2.004kg/台 1.879kg/台 2.105kg/台
水使用量の削減 0.550m2/台 0.555m2/台 0.543m2/台
環境負荷低減に向けた
技術開発
環境配慮設計
[環境保全、自動車燃費改善への貢献]
個別(商品)課題の目標達成率 100% 個別(商品)課題の目標達成率 100% 各商品別QCT KPIの目標達成率 100%
商品の環境負荷物質管理と削減 商品の環境法規制への適合率 100% 商品の環境法規制への適合率 100% 環境法規制変更時の商品適合・維持
100%