災害対策(物理的ハザード)
大規模災害発生時の事業継続に向けて
ジヤトコのBCMの一環として、近い将来発生が懸念される大規模地震(震度6強以上)に対し、初動活動として人命救助、二次災害防止、また事業復旧活動として迅速かつ効果的な復旧を目標としたBCM活動を進めてきました。BCM構築の取り組みは新潟中越沖地震(2007年7月)、東日本大震災(2011年3月)、そして自工場に大きな被害をもたらした静岡県東部地震(2011年3月)等の経験を経て、見直し・強化されています。想定する災害も、地震はもちろん、新型コロナウイルス、IT障害、サプライチェーン供給停止と多岐にわたり、メキシコ、中国、タイ等の海外拠点が直面するリスクも日本国内のBCM整備で得られた経験を活用しジヤトコグループ全体でグローバルに展開しています。さらに過去の災害からサプライチェーンを重視した活動を推進するために、各社にBCM体制診断等を通じ、サプライチェーン全体の強化にも努めています。ジヤトコの実効性の高いBCMの原動力は繰り返し行われる訓練にあります。2008年以降、毎年BCMシミュレーション訓練を実施し、発災後の初動対応と事業継続への復旧体制を確認しています。この訓練は、想定される被害状況をもとに自動車メーカー・ビジネスパートナー対応、地域社会やメディア対応など、事業継続に関する課題を各部署・各拠点が連携して解決していくもので、このような訓練を繰り返し実施し、災害発生時の迅速な対応を目指しています。こうした拠点間連携を重視したシミュレーション訓練の成果は、静岡県東部地震での富士宮工場における各拠点からの円滑な支援受け入れと早期復旧となって具体的に現れています。
BCM推進組織
従業員・地域の安全を守るために
日本国内における建屋や設備の地震対策
大規模地震が発生した際の建屋・設備・従業員への被害を防ぎ、一日も早い工場機能の復旧を図ることができるよう、日本国内の主要生産拠点では建物の耐震補強や生産設備の固定、天井やクレーンからの落下物対策など、幅広い「地震対策」を実施しています。
サプライチェーンの一員として、お客さまの生産への影響を最小限にとどめるよう、常に対策を考えています。
海外拠点における地震対策
グローバルに展開しているジヤトコの海外拠点においても、地震などの大規模災害に備え、国内拠点と同様のBCM活動を実施しています。
また、2013年7月に稼働開始したジヤトコタイランド社では、2011年に発生した大規模洪水の教訓から、建屋の基礎となる盛り土を当初計画から50cm高くし、津波・水害に備えました。
従業員の安全確保
大規模地震が発生した際に従業員の安全を確保するために、ジヤトコでは避難場所や避難行動についての手順を細かく定めています。
また、その浸透を図るため、日中・夜間などさまざまな状況を想定し、定期的に訓練を実施しています。その他、非常時には各拠点において帰宅が困難になる従業員が発生することを想定し、水や食料、ヘルメット、毛布、寝袋、非常用トイレなどの備品を備蓄しています。
地域住民の安全・安心を確保
地域社会とともに歩むジヤトコとして、地域の暮らしにおける安全・安心の確保に積極的に協力しています。
大規模災害が発生した場合に避難場所のない地域住民の方々に社内施設を緊急避難場所として提供できるよう、自治体の避難場所リストに登録し、体制の整備を推進しています。