ニュースリリース
ジヤトコ、AT、CVTのグローバル累計生産台数 1億台を達成
自動車用変速機(AT・CVT)の専門メーカー、ジヤトコ株式会社(社長:中塚晃章、本社:静岡県富士市、資本金:299億3,530万円、以下ジヤトコ)は、同社の前身の一つである日産自動車(以下日産) 吉原工場(後に富士工場)で生産開始以来の、ステップATとCVT(無段変速機)のグローバル累計生産台数が、2017年3月末に1億台*に達したと発表しました。ステップATが約6,500万台、CVTが約3,500万台で、日産 吉原工場で1967年にステップATの生産を開始して以来、50年間で達成しました。同社では、1億台の生産によって培われた技術とノウハウが、同社の現在の製品の性能と品質に活かされているとしています。
*前身会社(日産吉原工場、日本自動変速機)でのステップAT、CVT生産台数を含む。
ステップATでは、1967年4月に、日産吉原工場で、最初のステップATであるFR車用3速AT「3N71」(日産:「ダットサン サニー1000」向け)の生産が開始されました。また、1989年には、まだ3速ATや4速ATが主流の時代に、世界で初めて電子制御のFR車用5速ATが量産化され、世界中でステップATの多段化が加速するきっかけとなりました。ジヤトコはその後FF車用6速AT、FR車用7速AT、FRハイブリッド車用7速ATを次々と市場へ投入してきました。
CVTでは、1997年に世界初の2リッタークラス金属ベルト式CVT「F06A」(日産:「プリメーラ」向け)が量産化され、CVT時代の幕が開きました。世界的に環境、燃費への関心が高まる中で、ジヤトコは燃費性能に優れた数々の世界初の技術を商品化し、CVTのパイオニアとして常に業界をリードしてきました。2004年に市場投入した中型FF車用CVT「JF011E」は、累計生産台数1,300万台のベストセラーとなり多くの車種に搭載されてCVTの市場拡大に大きく貢献しました。2009年に軽・小型車用に市場投入した世界初の副変速機付CVT「Jatco CVT7」は、世界中のお客さまから優れた動力性能と燃費性能が認められて、累計生産台数は1,100万台を超え、今も需要が拡大しています。世界的な需要拡大に対応するため、2005年11月にはメキシコで、2009年9月には中国で、2013年7月にはタイで生産を開始し、グローバルな生産体制を構築しています。海外累計生産台数は1,400万台を超えました。
1億台を達成した今年は、ステップAT生産開始から50年、CVT生産開始から20年の節目の年となります。今後も更に、これまで培われたステップAT, CVTの技術を磨くとともに、変化するクルマニーズに対応する、価値ある商品を提供していきます。
【ステップAT、CVT 累計生産1億台の歩み】
1967年 | FR車用3速AT(3N71)を生産開始 |
1989年 | 世界初、電子制御式FR車用5速AT(JR502E)を生産開始 |
1997年 | 世界初、2リッタークラス金属ベルト式CVT(F06A)を生産開始 |
1999年 | 世界初、トロイダル式CVT(JR006E)を生産開始 |
2002年 | 世界初、3.5リッタークラス金属ベルト式CVT(JF010E)を生産開始 |
2005年 | メキシコ(アグアスカリエンテス)でCVTを生産開始 |
AT、CVT グローバル累計生産台数5,000万台を達成 | |
2009年 | 世界初、軽・小型車用副変速機付CVT「Jatco CVT7 (JF015E)」を生産開始 |
中国(広州)でCVTを生産開始 | |
2010年 | 世界初、1モーター2クラッチ機構を採用した中・大型FRハイブリット車用 トランスミッション(JR712E)を生産開始 |
2013年 | 世界初、乾式多板クラッチ機構を採用した中・大型FFハイブリット車用 トランスミッション(Jatco CVT8 HYBRID)を生産開始 |
タイ(チョンブリ)でCVTを生産開始 | |
2017年 | AT、CVT グローバル累計生産台数1億台を達成 |