ニュースリリース
ジヤトコ、「Jatco CVT7」 グローバル累計生産台数 1,000万台を達成
自動車用変速機(AT・CVT)専門メーカー、ジヤトコ株式会社(社長:中塚晃章、本社:静岡県富士市、資本金:299億3,530万円)は、軽・小型FF車用副変速機付CVT「Jatco CVT7」のグローバル累計生産台数が、2009年7月の生産開始以来7年1ヶ月で、1,000万台に達したと発表しました。CVT単一機種で累計生産台数1,000万台に達成したのは、世界で、当社中型FF車用CVT「JF011E」(生産開始より9年11ヶ月で2014年3月に達成)と「Jatco CVT7」の2機種のみ*です。
「Jatco CVT7」は、世界で初めて金属ベルト式CVTに2段のステップAT(副変速機)を組み合わせたCVTです。従来の同クラスのCVTに対し変速比幅を20%以上拡大し、レスポンスの良い発進加速と、高速走行時の静寂性の向上を実現しました。また、副変速機の採用によりプーリーの径を小さくすることで、全長10%減、重量13%減の小型軽量化を実現、さらに小型プーリーの採用とレイアウトの最適化によりオイルの攪拌抵抗を低減させ、フリクションを30%低減しました。
この燃費性能、動力性能、搭載性に優れた革新的な技術は高く評価され、2011年4月に、「第88期日本機械学会賞(技術)」、「第61回自動車技術会賞 技術開発賞」を受賞しました。
需要の増加に伴い生産地域も拡大し、2011年4月に中国、2012年8月にメキシコ、2013年9月にはタイでの生産を開始しました。現在、海外生産比率は約60%で、ジヤトコの主力商品として、今後も台数増が期待されています。
2015年には「Jatco CVT7」をベースに、世界最大の変速比幅8.7に拡大し、燃費と運転性をさらに向上させた「Jatco CVT7 W/R」を発売しました。「Jatco CVT7」の製造に関し、これまで450億円を投資しました。
ジヤトコは、1997年のCVT生産開始以来、数々の世界初の技術を商品化し、CVTのパイオニアとして常に業界をリードしてきました。同社は、軽自動車用から3.5リッタークラス車用までのCVTフルラインナップを揃えるグローバルで唯一のメーカーで、現在は国内3拠点、海外3拠点の計6拠点でCVTを生産しています。2015年グローバルCVT生産台数における同社のシェアは、業界トップの41%となりました。
*:当社調べ
《「Jatco CVT7」累計生産台数1,000万台達成の歩み》
2009年7月 世界初の軽・小型FF車用副変速機付CVT「Jatco CVT7(JF015E)」を生産開始
2011年4月 第88期日本機械学会賞(技術)を受賞
第61回自動車技術会賞 技術開発賞を受賞
ジヤトコ (広州)自動変速機有限公司(以下ジヤトコ広州)で生産開始
2012年8月 ジヤトコメキシコ社で生産開始
2013年9月 ジヤトコタイランド社で生産開始
2014年2月 グローバル生産累計台数 500万台達成
2015年10月 「Jatco CVT7 W/R(JF020E)」をジヤトコ広州で生産開始
2016年8月 グローバル生産累計台数 1,000万台達成