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2011年4月22日

ジヤトコ、中国 広州市の工場で副変速機付CVTの生産を開始

自動車用変速機(AT/CVT)の専門メーカー、ジヤトコ株式会社(社長:石田 繁夫、本社:静岡県富士市、資本金:2993,530万円、以下 ジヤトコ)は、中国における生産会社 ジヤトコ 広州)自動変速機有限公司総経理:岡崎 晴美、以下 ジヤトコ広州で、小型FF車用副変速機付CVTの生産を開始、422日に現地で出荷式典を実施した、と発表した。ジヤトコCVTの最新機種であるこの副変速機付CVTの生産は、富士地区、掛川地区についで3拠点目で、日本以外の工場で生産するのは初めて。

この副変速機付CVTは、従来のベルト式無段変速機に副変速機を加える独自構造の採用により、変速比の大幅な拡大と小型軽量化、高効率化を実現。レスポンスのよい発進加速と高速走行時の静粛性の両立、燃費性能の向上に加え、さまざまな車種への搭載を可能にした。20098月の生産開始からの累計生産台数は約60万台。現在、日産自動車のジューク、マーチ、スズキのスイフト、ワゴンR等に搭載されている。

20099月に本格生産を開始した、ジヤトコ広州では、現在中型FF車用のベルトCVTを生産しているが、今回これに加えて、ジヤトコ製CVTの最新機種である副変速機付CVT生産を開始。副変速機付CVTの生産能力は当初12万台/年、秋までに24万台/年とする計画で、これにより、ジヤトコ広州の生産能力は38万台/年となり、副変速機付CVTのグローバルの生産能力は100万台/年を超えることとなる。ジヤトコ広州製の副変速機付CVTは、東風日産の中国市場向けサニー(?光)に搭載される。

ジヤトコは、1997年にベルト式CVTの生産を開始して以来、世界初の技術を商品化し、CVT市場開拓のパイオニアとして常に業界をリード。現在、軽自動車用から3.5リッタークラス車用までのCVTフルラインナップを揃える世界唯一のメーカーである。2009年に全世界で生産されたCVT生産台数に占めるジヤトコのシェアは、業界トップの41%であった。