このページを印刷する


2010年11月8日

ジヤトコ、中国 広州市の工場で副変速機付CVTを生産

自動車用変速機(AT/CVT)の専門メーカー、ジヤトコ株式会社(社長:石田 繁夫、本社:静岡県富士市、資本金:2993,530万円、以下 ジヤトコ)は、中国における生産会社 ジヤトコ 広州)自動変速機有限公司総経理:上拾石 孝、以下 ジヤトコ広州で、20114月から、軽・小型FF車用副変速機付CVTの生産を開始する、と発表した。ジヤトコCVTの最新機種である、この副変速機付CVTを日本以外の工場で生産するのは今回が初めて。

この副変速機付CVTは、従来のベルト式無段変速機に副変速機を加える独自構造の採用により、変速比の大幅な拡大と小型軽量化、高効率化を実現。レスポンスのよい発進加速と高速走行時の静粛性の両立、車両搭載性の拡大、燃費性能の向上を可能にした。20098月の生産開始からの累計生産台数は約33万台。現在、日産自動車のジューク、マーチ、スズキのワゴンR等に搭載されている。

20099月より本格生産を開始した、ジヤトコ広州では、現在中型FF車用のベルトCVTを生産しているが、今回これに加えて、ジヤトコ製CVTの最新機種である副変速機付CVTを生産する。副変速機付CVTの生産能力は24万台/年で、これにより20114月時点に、ジヤトコ広州の生産能力は38万台/年となる。ジヤトコ広州製の中型FF車用のベルトCVTは現在、東風日産のティアナ中国名:天)、キャシュカイ(同:逍客)、エクストレイル(同:奇)、シルフィ(同:逸)に搭載されているが、新しく生産される副変速機付CVTは、本年12月の広州モーターショーで発表される、中国市場向け新型サニー(阳光)に搭載される予定。

ジヤトコは、1997年にベルト式CVTの生産を開始して以来、世界初の技術を商品化し、CVT市場開拓のパイオニアとして常に業界をリード。現在、軽自動車用から3.5リッタークラス車用までのCVTフルラインナップを揃える唯一のメーカーである。2009年に全世界で生産されたCVT生産台数に占めるジヤトコのシェアは、業界トップの41%であった。