自動車用変速機(AT・CVT)の専門メーカー、ジヤトコ株式会社(社長:石田 繁夫、本社:静岡県富士市、資本金:299億3,530万円、以下 ジヤトコ)の中国における生産会社 ジヤトコ(広州)自動変速機有限公司(総経理:上拾石 孝、以下 ジヤトコ広州)は、現在の工場建屋を増設し、生産能力を拡大する、と発表した。
      ジヤトコは、環境技術として注目されているCVT(無段変速機)のグローバルな需要拡大に対応するため、メキシコに次ぐ同社2番目の海外生産拠点として、2007年4月、中国にジヤトコ広州を設立、2009年9月より、2.0~2.5リッタークラス車用のベルトCVTの本格生産を開始した。
      今回の生産能力拡大は、中国市場で期待されるCVTの更なる需要拡大に対応するもので、生産能力24万台/年のラインを新設。これにより、現在の生産能力14万台/年とあわせて、ジヤトコ広州の生産能力は38万台/年となる。建屋増築、生産設備設置等の投資額は53億円(約4億元)で、新ラインの稼動は、2011年中頃の予定。また、この生産能力拡大によりジヤトコ広州の人員は約700名となり、現地雇用の創出を通じて、中国と広州の経済発展に更なる貢献ができると考えている。
      ジヤトコは、1997年にベルト式CVTの生産を開始して以来、世界初の技術を商品化し、CVT市場開拓のパイオニアとして、常に業界をリードして来た。現在、軽自動車用から3.5リッタークラス用までのCVTフルラインナップを揃える唯一のメーカーであり、2008年に全世界で生産されたCVT生産台数に占めるジヤトコのシェアは、業界トップの43%であった。
 
      ジヤトコ広州の概要は次のとおり。
      
          
  | 所在地 | 中国 広東省広州高新技術開発区科学城 | 
 
  | 敷地面積 | 約15万㎡ | 
 
  | 建築面積 | 現在 | 約1.3万㎡ | 
 
  | 拡充後 | 約4万㎡ | 
 
  | 生産能力 | 現在 | 約14万台/年 | 
 
  | 拡充後 | 約38万台/年 | 
 
  | 人員 | 270名 (2009年11月現在) | 
      
      注)1人民元=13.19円(11月1日時点、中国銀行の基準価に基づいて計算)
      以 上