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2009年9月28日

ジヤトコ、中国 広州市の新工場でCVT生産を開始

 自動車用変速機(AT・CVT)の専門メーカー、ジヤトコ株式会社(社長:石田 繁夫、本社:静岡県富士市、資本金:299億3,530万円、以下 ジヤトコ)の、中国における生産会社 ジヤトコ(広州)自動変速機有限公司(以下 ジヤトコ広州)は、この程、新工場でのCVTの本格生産を開始し、9月28日、広州市の新工場に於いて、開所式を実施した。

 新工場は、メキシコに続くジヤトコの2番目の海外生産工場であり、2.0〜2.5リッタークラス車用のベルトCVTを生産する。投資額は40億円(約3億人民元)で、生産能力は年間14万台。現時点での従業員数は約250人で、今後増員する予定である。

 9月28日に行われた開所式には、開発区管理委員会の石奇珠(Shi Qizhu)副主任、田尻和宏日本国駐広州総領事をはじめとする、地元政府、顧客、サプライヤー関係者など、合わせて200人以上が出席した。

 ジヤトコは、2007年2月に中国での現地生産を発表、2007年4月にジヤトコ広州を設立し、新工場立ち上げに向けた準備を行ってきたが、すべての準備が整い、本格的な稼働を開始した。

 ジヤトコ広州で生産されたCVTは、東風日産乗用車有限公司で生産されるシルフィ、ティアナ、キャシュカイ、エクストレイルに搭載される。新工場では、日本、メキシコと同様、同社のグローバルな生産方式であるJEPS(JATCO Excellent Production System)を導入、グローバル基準に基づいた高い品質のCVTを提供する。

 ジヤトコ社長の石田 繁夫は本式典で、「ジヤトコ広州で生産されるCVTは、クルマの燃費性能向上、CO2削減に大きく貢献し、環境対策の重要な技術の一つとして高く評価されている。製品普及による環境対応や、投資・雇用の創出などにより、今後も中国と広州の発展に貢献したい」と述べた。

 また、ジヤトコ広州総経理の上拾石 孝は、「中国市場の先駆となる先進的なCVT工場を立ち上げることができた。現地の優秀な人財を積極的に登用し、オペレーションの現地化を推進するとともに、生産性・品質・コストなどあらゆる面において、日本やメキシコの工場と並ぶ工場を作り上げて行きたい」と述べた。

 ジヤトコは、1997年にベルト式CVTの生産を開始して以来、世界初の技術を世に送り出すなど、CVT市場開拓のパイオニアとして、常に業界をリードして来た。2008年に全世界で生産されたCVT生産台数に占めるジヤトコのシェアは43%で、業界トップであった。
 

注)1人民元=13.625円(9月1日時点、中国銀行の基準価に基づいて計算)


以 上