2008年4月17日
自動車用変速機(AT・CVT(*))の専門メーカー、ジヤトコ株式会社(社長:石田 繁夫、本社:静岡県富士市、資本金:299億3,530万円)は、現地時間2008月4月16日午前11時(日本時間17日午前1時)からメキシコ現地法人であるJATCO Mexico, S.A. de C.V. (略称:JMEX、社長:佐藤 朋由、本社:メキシコ合州国アグアスカリエンテス州アグアスカリエンテス市)において第2生産ライン(世界で5番目のCVT生産ライン=グローバルNo.5ライン)の稼動開始を記念する式典を執り行いました。第2生産ラインの立ち上げによりJMEXの生産能力は年産70万台に拡大します。 当社社長の石田 繁夫及びJMEX社長の佐藤 朋由が主催する記念式典には、アグアスカリエンテス州のルイス・アルマンド・レイノッソ州知事を初めとする州政府関係者や、その他約100名の来賓が参加しました。 当社は環境対応技術のひとつであるCVTのグローバルな需要拡大に対応するため、新世代CVTの生産能力拡充を図ってきました。新設の第2生産ラインは年間30万台を生産する見込みで、この結果、JMEX全体の年間生産能力は70万台に引き上げられます。 第2生産ライン増設に伴い、建屋増築、生産設備等に約2億ドルを投資しました。また、JMEXは、この生産能力拡充に伴い、従業員数を現在の1,000名から1,350名に増やす予定であり、メキシコ及びアグアスカリエンテス州の経済発展に一層貢献できると考えています。 世界最大規模の自動車市場であるNAFTA圏は、AT・CVTの大市場でもあります。そのNAFTA圏で生産または輸入されている自動車のうち100万台以上に当社製のAT・CVTが搭載されています。燃費が向上し、CO2排出量の削減効果もあるCVT搭載の自動車は将来的に需要が増加すると見込まれています。このような市場環境の中で、JMEXは当社の更なる成長とグローバルな事業展開にとって重要な製造拠点です。 JMEXは、米クライスラーLLC、北米日産会社(キャントン及びスマーナ)及びメキシコ日産自動車会社に製品を納入しています。 また、当社は、ベルトCVTについて、1997年に2リッタークラスの中型FF車用を、2002年に3.5リッタークラスの大型FF車用を、それぞれ世界に先駆けて量産を開始しています。また、当社は、世界で唯一、軽自動車から大型車までのCVTをフルラインナップで提供しています。 JATCO Mexico, S.A. de C.V.の概要
(*) Continuously Variable Transmission(無段変速機)の略。基本構造は入力側と出力側2つのプーリーの間を1本のスチールベルトで繋ぎ、各々のプーリーとスチールベルトの接触部分の半径変化により減速比を連続的に変える構造。通常のステップ式(有段変速)ATに比べ、燃費の良さ、変速ショックのないスムーズな走り、加速性能の良さ等のメリットがある。 以 上
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