このページを印刷する

2006年4月3日


2006年度入社式 社長挨拶(要旨)

自動車用変速機(AT・CVT)の専門メーカー、ジヤトコ株式会社(社長:石田 繁夫、本社:静岡県富士市、資本金:299億3,530万円)は、2006年4月3日(月)10:00から、本社多目的ホールにおいて、2006年度入社式を行い、その式の中で、石田社長が新入社員(137名)に対し述べた挨拶の要旨を下記のとおりお知らせいたします。

社長の石田です。
入社おめでとうございます。
会社を代表して皆さんをお迎えするにあたってのご挨拶をさせていただきます。

本日は、137名の新しい仲間をお迎えすることができ、大変うれしく思っています。
皆さんはもとより、ご家族の方々のお喜びもひとしおではないかと推察いたします。
私も30数年前に日産自動車に入社しました、先程からその時のことを思い出そうししています。私も入社式で社長からの話を聞き、これからたいへんだと思ったことをまだ今でも覚えています。そういうことを皆さんもお感じになっているのではないかと思います。

さて、今日は、当社の概況と経営課題、企業理念、そして新入社員の皆さんにという3つの話をさせていただきたいと思います。

当社の概況については、就職活動を通じて、ある程度情報をお持ちと思いますが、当社は、自動車の自動変速機(AT)や無段変速機(CVT)を開発・生産しています。売上高は2005年度で4,600億円を超え成長過程にあります。社員数は、正規社員が約7,500人、派遣社員、国内外の関係会社の社員を含めると1万人を越えます。お客さまも日産自動車や三菱自動車のほか世界のカーメーカーに販売しています。
国内拠点は東から、新横浜・厚木・静岡・愛知・京都・岡山とかなり広くなっています。
また海外にも開発、営業拠点を中心に拠点を持ち、昨年度には当社として初の海外生産拠点となるジヤトコ メキシコでCVTの生産を開始しました。

当社が開発、生産、販売している商品は、CVT、FF(前輪駆動)車用AT、FR(後輪駆動)車用ATが中心であり、MT(手動変速機)も一部あります。
現在はFF車用ATが主力商品ですが、今後はCVTの台数が増えCVTの比率の方が高くなり、主力となっていく見通しです。

次に当社の経営課題ですが、現在取り組んでいる2005年度から2007年度の中期経営計画であるJATCO Value-Upで、3つの主要な課題を設定しています。

第一は「品質競争力の強化」、第二は「コスト競争力の強化」、最後に「仕事の質の向上」です。

「品質」ですが、もちろん当社の品質は誇るものではありますが、まだまだ世界一というわけではありません。「コスト」もそうです。「仕事の質」は、皆さんの仕事も質を含めた仕事の質を上げていくことです。

次に当社の企業理念“Jatco Way”についてお話したいと思います。

私たちジヤトコの価値、存在意義(使命)は何かというと、「企業活動を通じて、お客さま・クルマ文化・社会へ価値の提供」ということです。すなわち私たちはトランスミッションを開発、生産して自動車メーカー、最終的には自動車ユーザーの方に提供することによって、お客さま・クルマ文化・社会へ価値を提供しようということです。
私たちのあるべき姿(ビジョン)は、「よい仕事でよい商品(世界一のオペレーションで世界一の商品)」をつくろうというものです。共有すべき価値観は、「ジヤトコのよいモノづくり」です。
そのためには行動原則として3つの改革「意識の改革」、「仕事の改革」、「文化の改革」をやろうというものです。
「ジヤトコのよいモノづくり」とは、「価値を創造するモノづくり」のことです。知識・経験・努力を結集して、お客さま・クルマ文化・社会に満足と感動を提供し続けることです。
もう1つは「全員で作り上げるモノづくり」のことです。全ての部門がモノづくりの現場であることを認識し、全員でモノづくりを実現することです。

最後に新入社員の皆さんに3つのお話をさせていただきたいと思います。

(1)仕事をするということ
一つ目は仕事をするということはどういうことかということです。
皆さんジヤトコに入社されたのですが、就職は、就社ではなく就職です。そこを忘れないでほしいと思います。
皆さん方にとっては、仕事をするという事は、自分が成長する、豊かになる、見識が高まる、技術力が高まる、という事でもありますが、皆さんの成長と共に、皆さんの仕事の質が上がっていく事で仕事ができていく。そして「お客さまや後工程により高い価値を提供する」という事につながるという事です。つまり、仕事をするという事は、“Jatco Way”でいっている様に、皆さん一人ひとりの仕事を通じて「お客さまや後工程に価値を提供する」という事です。


(2)チームワークと自主性
学生時代にはあまり意識していなかったかもしれませんが、会社の仕事の中で重要なことはチームワークです。当然のことながら会社では一人では仕事ができません。周囲の人とのチームワークが重要になってきます。しかし、チームワークと言っても、上司や仲間のいうことだけを聞いていればよいということではなく、自らのことは自ら判断し、決定するという自主性も求められます。

(3)専門性と自己研鑽
1つ目にお話した仕事を通じて価値を作り出すことにも関わることが、専門性です。
皆さんはこれからそれぞれの領域で仕事の玄人(プロ)を目指してもらうことになります。
そのためには、常に自己研鑽に努め、勉強、努力していくということが重要だと思います。

ぜひ皆さんと、一緒に、このジヤトコを素晴らしい会社にしていきたいと考えています。
がんばってこの会社を盛り上げていきましょう。
みなさんの力に期待しています。一緒にがんばりましょう。

以 上