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2005年12月6日

広島〜静岡間での鉄道コンテナを活用した輸送の開始について

自動車用変速機(AT・CVT)の専門メーカー、ジヤトコ株式会社(社長:石田 繁夫、本社:静岡県富士市、資本金:299億3,530万円)は、この12月から環境保全への取り組みの一環として、当社物流の一部をトラックによる自動車輸送から鉄道によるコンテナ輸送へ切り替え(モーダルシフト)いたしました。

今回、広島地区サプライヤーから静岡地区の当社生産拠点までの約780Kmの距離にわたる変速機の部品輸送を鉄道によるコンテナ輸送に切り替えいたしました。
1日の荷物量は、10トントラック約6台分であり、鉄道貨物では約13コンテナに相当します。
このモーダルシフトにより、従来のトラックによる自動車輸送と比較して、CO2の年間排出量の83.3%(2,730トン)削減を見込んでいます。これは東京ディズニーランド6.8個分の森林が1年間に吸収するCO2の量に相当します。

CO2排出量(年間)

従来のトラックによる自動車輸送

(A)

3,276トン

鉄道によるコンテナ輸送

(B)

546トン

CO2削減量

(A−B)

2,730トン


具体的な輸送方法は、次のとおりです。
  (1)広島地区のサプライヤー(7社)をミルクラン(*)集配
  (2)トラック集配したものを広島貨物駅にて積載率向上のためコンテナに積み合わせ
  (3)コンテナにて鉄道輸送
  (4)富士駅からコンテナをトラックにて中継センターに運搬
  (5)中継センターで納品場所単位に荷物を分割
  (6)トラックにて各納品場所に配送

当社では、環境方針に基づき、地球環境保全に貢献すべく様々な活動をしています。
生産活動においては、環境負荷の低い高効率な工法の開発、省エネルギー・省資源型設備の導入・転換の推進や、物流面での梱包資材の軽量化・リターナブル化や輸送方法の改善などによるC02の削減に取り組んでいます。
また、商品では、特にクルマの燃費性能向上、CO2削減に大きく寄与するCVT(無段変速機)の分野において業界の先駆者的役割を果たしてきました。
現在当社は、小型車用から大型用までのCVTをフルラインナップで提供できる世界唯一のメーカーであり、このフルラインナップにより、環境にやさしいCVTの幅広い車種への適用を可能とし、地球環境保全に貢献しています。
今後も地球環境保全に貢献すべく、継続して取り組んでいきます。

(*) 購入元が取引先を巡回して部品を集める方式。トラック台数を減らすことができ、環境に優しいシステム。かつて牛乳メーカーが順番に牧場を廻って生乳を集めたことからこの名がつけられたといわれている。

以 上