2004年5月24日

第54回自動車技術会賞の受賞について

自動車用変速機(AT・CVT)の専門メーカー、ジヤトコ株式会社(社長:小島 久義、本社:静岡県富士市、資本金:299億3,530万円)のエンジニア2名が、この度、社団法人自動車技術会から発表された第54回自動車技術会賞において、『3.5リッターエンジン対応 高トルク容量ベルトCVTの開発』について、「技術開発賞」を受賞いたしました。

自動車技術会賞は、1951(昭和26)年に自動車工学および自動車技術の向上発展を奨励することを目的に設けられたもので、学術貢献賞、技術貢献賞、浅原賞学術奨励賞、浅原賞技術功労賞、論文賞、技術開発賞の6賞から成っています。技術開発賞は、自動車技術の発展に役立つ新製品または新技術を開発した個人会員に贈られる賞です。

なお、授賞式は本年5月20日(木)に、パシフィコ横浜で開催された自動車技術会春季大会(会期:5月19日(水)〜21日(金))にて行われました。

受賞内容は次のとおりです。
(1)受賞技術
『3.5リッターエンジン対応 高トルク容量ベルトCVTの開発』
(2)受賞理由
「燃費低減」と「走り」を両立させる技術として近年注目されているベルト無段変速機(CVT)の大トルク容量化に関する開発を行い、前輪駆動車のほぼ上限3.5リッターエンジンまで対応できるベルトCVTを世界に先駆けて実用化した。
(3)受賞者
菅野 一彦(すがの かずひこ) ジヤトコ株式会社
安保 佳寿(あぼ けいじゅ) ジヤトコ株式会社
早崎 康市(はやさき こういち) 日産自動車株式会社

当社は、CVT分野において業界の先駆者的役割を果たしており、ベルトCVTについては、1997年に2リッタークラスFF車用を、2002年には今回技術開発賞を受賞した3.5リッタークラス大排気量FF車用を、それぞれ世界で初めて量産しています。

また、当社は、大排気量FR車に対応するトロイダルCVTの商品化に1999年に世界で初めて成功し、量産を行っている唯一のメーカーです。

【参考】当該CVTは、日産ムラーノ、ティアナ、プレサージュに搭載されています。

以 上