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2003年4月3日

CMMレベル2認定取得について

自動車用変速機(AT・CVT)の専門メーカー、ジヤトコ株式会社(社長:小島 久義、本社:静岡県富士市、資本金:299億3,530万円)は、下記のとおり、米国カーネギーメロン大学のCMM(ソフトウェア能力成熟度モデル)レベル2の認定を取得いたしましたので、お知らせいたします。

                                記

CMM(Capability Maturity Model)はソフトウェア開発組織の能力をレベル1から5までの5段階で評価するモデルで、米国国防総省がソフトウェア開発会社選定の指標として米国のカーネギーメロン大学のソフトウェア工学研究所(SEI)に依頼して開発したものです。CMMは米国を中心に、ソフトウェア業界ではデファクトスタンダードとして普及しており、日本においても電機、情報各社を中心に導入が進んでいます。また、経済産業省はCMMを政府調達に利用することなどの検討を進めています。CMMは、品質管理基準としてのISO9000シリーズに比べ、より実践的な品質改善効果をねらっているのが特徴です。

国内の自動車業界では、CMMの認定取得は端緒についたばかりであり、AT・CVTシステムの開発元としてのCMM認定の取得は、当社が国内初となります。

当社では、AT・CVTにかかわる制御用ソフトウェア開発のプロセス改善活動を約2年にわたり継続した結果、この度、CMMレベル2を達成しました。これにより、ソフトウェアの安定的な開発、品質向上などに寄与し、結果として制御用ソフトウェアの信頼性を高め、電子制御分野における当社の技術力向上につながると考えています。

現在の高度なAT・CVTシステムにおいては、制御用ソフトウェアの品質が車両の性能に大きな影響を与えるため、高レベルのソフトウェアの信頼性が要求されています。今回の認定取得を機に、更なる技術力向上をはかり、これにより高度な商品の提供を通して、高度に発展する車両の性能向上に寄与していきます。

以 上