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2010年8月30日

ジヤトコ、小型FF車用4速ATを新開発

自動車用変速機(AT・CVT)の専門メーカー、ジヤトコ株式会社(社長:石田 繁夫、本社:静岡県富士市、資本金:299億3,530万円、以下 ジヤトコ)は、新小型FF車用4速AT(JF414E)を開発した、と発表した。

新開発 小型FF車用4速AT (JF414E)

  この小型FF車用4速ATは、1989年に日産自動車のサニーに搭載されて市場投入された小型FF車用4速ATをベースに約21年ぶりに刷新。生産開始以来1100万台以上の累計生産実績をもつベストセラーユニットの信頼性の高い要素技術の流用と細部の見直しで、新興国市場等で求められるシンプルな構造で耐久性の高いユニットとして開発された。従来に比べ大幅な小型軽量化と高効率化を実現し、トランスミッションの基本性能の向上を果たしている。

 主な特長は以下の通り。

●ベストセラーユニットをベースとした高い信頼性とロバスト性

累計1100万台以上の生産実績を持つ従来型4速ATをベースに、新興国市場での使用を想定し、信頼性の高い要素の流用と細部の設計見直しで、ロバスト性(環境変化に対する耐性)を確保するとともに、メンテナンスしやすいシンプルな設計とした。さらに、変速制御の改良により運転性の向上を図った。

●小型軽量化とフリクションの低減

現在のトランスミッションに求められる基本性能の向上のため、超扁平トルコンの採用や部品の設計見直しなどで従来型に対し全長を11%短縮し、15%の軽量化を実現。車両搭載性の向上を図るとともに、フリクションを32%低減し単体の効率を向上、燃費向上への貢献も果たした。

  当社同クラス従来型FF4ATとの単体比較(当社調べ)

この新開発小型FF車用4速ATは、富士第4地区(静岡県富士市)で生産、中国で8月30日発売の日産マーチに搭載される。

以 上