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2008年3月5日

ジヤトコ、FR車用7速オートマチック・トランスミッションを新開発

自動車用変速機(AT・CVT)の専門メーカー、ジヤトコ株式会社(社長:石田 繁夫、本社:静岡県富士市、資本金:299億3,530万円)は、新たに、後輪駆動(FR)車用7速オートマチック・トランスミッション(AT)を開発しましたので、お知らせいたします。
新開発FR車用7速ATは、より多くのユーザーにお使いいただけるよう、中トルク容量・大トルク容量の2種類を用意して幅広い車種への適用を可能にするとともに、従来型5速ATとの使用部品や生産設備の共用化などでコストの抑制を図りました。
また、ギヤ比のクロス化と変速比幅の拡大により、低・中速領域では力強い発進・加速をサポートすると共に、高速領域では燃費性能の向上と走行時の静粛性の両立を実現させています。
さらに、ドライバーの意思に忠実にレスポンス良く応え、余裕を持った走りを実現する技術としてアダプティブシフトコントロール制御(※1)とシンクロレブコントロール制御(※2)をさらに進化させ、クルマに乗った時の感動と喜びをドライバーに提供します。
この新開発FR車用7速ATは、本年2月より富士宮地区(静岡県富士宮市)で生産開始、3月より日産自動車へ供給します。

1.商品名

中・大型FR車用7速オートマチック・トランスミッション (JR710E, JR711E)

2.特 長

(1)

燃費向上への取り組み

変速比幅の拡大により、ハイギア化による高速燃費・静粛性アップ

ロックアップ領域の拡大

アイドルニュートラル制御の採用

軽量・コンパクト化

(2)

ドライビングプレジャーの提供

さらに進化したアダプティブシフトコントロール制御とシンクロレブコントロール制御の採用

変速比幅の拡大により、ローギヤ化による発進・加速性能アップ

燃費と運動性や動力性能向上を両立させた変速制御

(3)

幅広い車種への適用

中トルク容量・大トルク容量の2種類を用意

従来型5ATとの部品、生産設備の共用化によるコストの抑制

3.搭載車種
(予定)

日産自動車

インフィニティ EX37, インフィニティ FX50


※1 アダプティブシフトコントロール制御:アクセル開度、エンジン回転数、ブレーキの使用等の走行状況から「標準/パワー/登坂/降坂」を自動選択し、最適なシフトスケジュールを選択します。
※2 シンクロレブコントロール制御:ダウンシフト時に一瞬エンジン回転数を高めて、ギヤと同期(シンクロ)させ、あたかもヒール&トゥを使ったかのようなスムーズな変速を可能にします。

以 上