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2005年2月28日

八木事業所の増築、生産能力拡充について

自動車用変速機(AT・CVT)の専門メーカー、ジヤトコ株式会社(社長:小島 久義、本社:静岡県富士市、資本金:299億3,530万円)は、八木事業所(京都府船井郡八木町)を増築、生産能力を拡充することとしましたので、お知らせします。

八木事業所の既存建物に隣接する形で、約29,000u(延べ床面積)を増築します。この増築部分に、年間生産能力約40万台の機械加工から組立までの生産ラインを新設し、2006年6月から、新世代の小型及び中型FF(前輪駆動)車用ベルト式CVTを混流生産します。

投資額は、建物関係で約50億円、生産設備関係で約200億円の合計約250億円を予定しています。

当社は、最先端の環境技術として注目されているCVT(無段変速機 *)のグローバルに拡大する需要に対応するため、富士地区(静岡県富士市)を中心に新世代CVTの生産能力拡充を図ってきました。さらにNAFTA圏での需要増に対応するため、メキシコに新設した現地法人 JATCO México, S.A. de C.V. で、2005年秋から新世代中型FF車用ベルト式CVTの量産を開始する計画です。このように国内外において、さらなる生産能力の拡充を図りつつあり、今回の八木事業所の拡充もこの一環として行うものです。

当社は、世界を代表するAT・CVT専門メーカーの一つであり、これまで5,000万台以上のAT・CVTを生産し、日産自動車をはじめ、国内外の自動車メーカーに納入してきました。CVTについては、小型から中型、さらに3.5リッタークラスの大型車用までのCVTフルラインナップを提供できる、世界で唯一のメーカーです。

八木事業所は、「グリーンファクトリー」をコンセプトに、自然と地域に調和したいきいきとした工場を目指して建設され、2000年4月(当時は三菱自動車)に操業を開始、現在までに約47万台(2005年1月末現在)の小型FF車用ベルト式CVTを生産し、三菱自動車に供給しています。今回の拡充にあたっては、これまでのコンセプトを踏襲しながら、地域共生、環境などへの対応をさらにステップアップさせた工場づくりをしていきます。

  《八木事業所の概要》
(1) 名 称 ジヤトコ株式会社 八木事業所
(2) 住 所 京都府船井郡八木町室橋10番地の1
(3) 代表者 事業所長 加藤 裕之(かとう ひろゆき)
(4) 事業内容 無段変速機(CVT)及び変速機部品の製造
(5) 操業開始 2000年4月
(6) 従業員数 現 在 約400名(2005年2月1日現在)
拡充後 約850名(2008年3月末予定)
(7) 敷地面積 約233,000u
(8) 建物面積 現 在 約34,000u
拡充後 約63,000u(増築分:約29,000u)

* CVT=Continuously Variable Transmissionの略。基本構造は入力側と出力側2つのプーリの間を1本のスチールベルトで繋ぎ、各々のプーリとスチールベルトの接触部分の半径変化により減速比を連続的に変える構造。通常のステップ式(有段変速)ATに比べ、燃費の良さ、変速ショックのないスムーズな走り、加速性能の良さ等のメリットがある。

以 上

【参考】

 ●八木事業所拡充平面図


 ●建物増築完成予想図


↑クリックすると拡大します。

 ●新世代小型FF車用ベルト式CVT → Photoダウンロード

 ●新世代中型FF車用ベルト式CVT → Photoダウンロード