自動車用変速機(AT・CVT)の専門メーカー、ジヤトコ・トランステクノロジー株式会社(会長兼社長:佐々木健一、本社:静岡県富士市、資本金:299億3,530万円)は、この度、社団法人自動車技術会から発表された第50回自動車技術会賞において、ダブルキャビティ方式トロイダルCVTの開発について、日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座)、日本精工株式会社(本社:東京都品川区大崎)、出光興産株式会社(本社:東京都千代田区丸の内)との共同で「技術開発賞」を受賞いたしました。
当社が自動車技術会賞を受賞したのは初めてのことです。
自動車技術会賞は、昭和26年に自動車技術の向上発展を奨励することを目的に制定されたもので、毎年選考委員会による審査を経て、浅原賞学術奨励賞、浅原賞技術功労賞、論文賞、技術開発賞、学術貢献賞、技術貢献賞が決定されます。
なお、授賞式は5月25日にパシフィコ横浜で開催された自動車技術会春季大会(会期:5月24日から26日)にて行われ、当社からは、商品開発本部
第一商品設計部 主管 竹内 徹が表彰されました。また、竹内は、同大会において、「大容量ハーフトロイダルCVTの開発」というテーマで講演も行っております。
受賞内容は次のとおりです。
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(1)受賞技術 |
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「ダブルキャビティ方式トロイダルCVTの開発」 |
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(2)受賞技術の概要 |
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「ダブルキャビティ方式トロイダルCVT」は、従来のベルト式CVTが無段変速機構にスチールベルトとプーリーを使用していることに対し、入力ディスクと出力ディスク、パワーローラーにより動力の伝達と変速を行うユニークな構造となっています。基本原理自体は古くから検討されていましたが、車両への搭載に必要な耐久性、信頼性の面で課題があり商品化は難しいと考えられていました。 |
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当社他3社は、これらの課題を克服し、世界で初めて商品化に成功しました。 |
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トロイダルCVTの特長は、大きなトルクを伝達できること、変速レスポンスが素早いこと、燃費が向上することです。その特長を活かし、これまでベルト式CVTを搭載できなかった大排気量高級車(日産セドリック・グロリア)に搭載され、滑らかで力強い走りと低燃費を実現しています。 |